個人、個人事業のM&Aについてはこれから益々増えていく、と言われています。
個人のM&Aについて、事業承継やM&Aを考え始めた方へ、簡単に書いています。
個人のM&Aの事例は?
個人事業のM&Aなんて成立するの?という風に思われる方も多いと思うのですが、事例として一番多いパターンは次のようなものです。
又大手企業が新規事業で多角化を行う場合に「時間を買う」意味で買い手となるケースもあります。
起業される方が買い手となる事業承継を「起業型事業承継」と言って、個人事業のM&Aだけではなく、後継者を探している中小企業のオーナーのM&A事業承継でもとても期待されているパターンです。
これから起業する人にとって「顧客」や「技術、ノウハウ」はこれから「いくらのお金&どれくらいの時間」が分からない部分ですから、買手としては手に入れておきたいものになりますね。
個人のM&A案件、少額!?
個人のM&A案件として少額として紹介されているものの多くは1,000万円以下、というような記載が多いようです。
「売上高1,000万円以下で譲渡希望額1,000万円」という表記が多いです。
実際の交渉で数百万円、という事になるのでしょうが、買い手としては一千万円用意しておけば先ずは良いのでは?というところです。
逆に売手の、
- 真似のできない技術、ノウハウは持っているが広告宣伝に投資ができないので販路が開拓できない
- 特異な技術があるが商品化できる資本力がない
等のケースは大手も興味深い内容であり、売却額が少額、とはいえなくなる可能性もあります。
個人M&Aの売手ってどういう事業が多い?
個人、個人企業のM&Aは確実に増えている、といいましても実際イメージがわかない方へいくつか売手企業の事業内容をピックアップしてみました。
- 政令指定都市(地方)中心部に近い大学の近隣にて営業する洋食店
- 美容系Webメディア運営会社
- エステや整体、小顔マッサージ、スキンケア商品の販売
- 動画配信サービスアプリ運営会社
- ワンちゃんInstagramリポストメディア
- 繁華街でライブ会場並みの音響設備がある飲食店
個人M&Aが失敗するケースは?
個人のM&Aが上手く行かない、失敗するケースについて、簡単に挙げてみました。
M&A仲介会社にだけ相談するケース
M&A仲介会社はM&Aが成立することによってその成果報酬で利益を上げるので、大企業のM&A、つまり売却金額(譲渡金額)が大きい案件へのモチベーションが自然と大きくなります。
又売手よりも買手の方が顧客として長い付き合いになりますので、こちらも、自然と買い手へのモチベーションが大きくなります。
これらの事からM&A仲介会社にだけ相談して始めることは、個人の売手にとってあまり得策とはいえません。
M&A仲介会サイトに登録するだけのケース
M&A仲介会サイトは、売手買手とも個人の会社が数多く参加していますので第一選択肢としては良い、と思います。
いかしそのサービスの提供範囲や得意分野は仲介サイトそれぞれで違いますので、ここを最初に確認して把握して進めるのが良いです。
M&A仲介会社だけ、とケースと同じく、「特定のM&A仲介会サイトだけ」という進め方を失敗の原因とされる方も多いようです。
個人M&Aについて、まとめ
個人、又は個人企業のM&Aは譲渡金額1,000万以下の事例が多く見られます。
これから起業される方や、全く違う分野で新規事業の多角化を行う企業などが「顧客、ノウハウ、技術、設備建物ホームページなど」を買う、つまり一から立ち上げるのと比較して「時間を買う」とういう事例が多いです。
とはいえ、個人のM&AもM&A仲介会社、M&A仲介サイトだけ、に相談して始めた場合のデメリット(後に失敗と振り返ってしまう点)も大きい、といえます。
そこで、こうしたデメリットとを踏まえて、実際にM&Aに参加する立場(M&A仲介会社など)ではなく、先ずは事業承継も含めた相談から、M&A仲介会社を比較して紹介してくれる「事業継承サービス」の評価が高まっています。
以下の記事で詳細をまとめています、一度ご覧になって下さいませ。
事業承継M&A
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